フランチャイズ本部の分析!企業風土を知り尽くす

前回の「分析メゾットPart1」では、なぜフランチャイズなのか?について
フランチャイズのメリット、デメリットを提示し考察した。
今回はフランチャイズ本部を覗きながら、何故その本部を選ぶのか?
について一緒に考察していこう。

興味があるからと、ろくに企業分析も行わず、早急に説明会に通うのは無駄に終わることが多い。
多額の資金を投入することになるのだ。気軽に加盟するのは不本意だし、
疑いすぎてそのチャンスを逃すことも、大いにあり得る話である。
少なくとも私は、何度も無駄足を運んだ経験者である。
そうならないためにも、まずは資料を取り寄せて、企業分析することからお手伝いしたい。

届いた資料に、企業風土に共感できますか?

資料だけでなく、あらゆるチャネルで情報を集めてほしい。
確認項目は以下の通りだ。

 ➡ 代表挨拶

 ➡ 理念/ビジョン/基本方針/コンセプト

 ➡ 強みや独自性、差別化、オンリーワン

 ➡ 圧倒的人気商品があるか

 ➡ 儲かる仕組があるか

そんな項目を抜き出すと、おのずと見えてくる。

「その企業でなければならない理由」

これは特に重要で、今後のあなたのモチベーションにも大きく左右する
目で見えるものだけでなく、この分野は掘り下げれば、沢山出てくるものだ。
「商品、サービス、仕組み、システム、教育、マネジメント」に至るまで、
些細なことが磨けば光るオンリーワンになるものである。

 

フランチャイズ本部の分析!
これまでの業績を科学し、今後の趨勢を予測する

資料だけでは分かりづらい部分もあるだろ。
そもそも、科学できるほどの指標はいただけないかもしれない。
情報が集まらなければ、説明会に赴くとよいだろう。
しかし、ここではできる限りの情報をかき集め、
自分なりに検証してから、説明会に挑んでほしい。

分析項目を以下にまとめた

 ➡ フランチャイズ開始時期

 ➡ 直営店舗、FC店舗数比率

 ➡ 新規出店数、閉店数

 ➡ FC店舗数⇔直営へ変更した数

 ➡ 業態変更数

 ➡ 契約解除された数、

 ➡ 契約更新した数としなかった数

 ➡ オーナー一人当たるの出店数

 ➡ 今後の出店計画、上場計画

 ➡ 資本金増減

 ➡ その他の事業の有無、子会社情報

難しい言葉が乱立している様に見えるが、
見定めていただきたいことは1つ「成長性」だけである。

「会社は生き物である」という表現もあるように、
衰退期もあれば成熟期、成長期も存在する。
勿論、駆け出したばかりのフランチャイズもあるだろう。
どんなにブランド力があっても、これまでの功績があっても、
衰退・停滞・成熟していれば、その恩恵はいただけないはずだ。

いかに成長段階を見極め、いかに早めに投資回収できるか
「経営者として腕」の見せ所である。

面白いことではないが、成長期から成熟期のフランチャイズ本部は、
加盟金やロイヤリティーが高額だったりする。
そのことは、頭の片隅に置いておいて頂きたい。

 

 

それでは本部から頂く資料を注意深く見ていくことにしよう

次へ進む前に、肝に銘じてほしいことがある。
それは「数値の妥当性、信頼性、根拠」についてである。

本部から届く資料で、よく目にしたことだが、びっくりするような、
売上高や人件費、原価率が記載されているものが平気で届けられることだ。
その数字をもとに事業計画すると、想定外のことしか起きない。
ポイントは疑わしい数字を見つけ、少しウェートをかけて分析、判断するとよいだろう。

これが分析メゾットだ!

1、売上いつ頃の実績なのか、平均的売上なのか。坪単価売り上げはいくらなのか?

2、休日数…休日を作れば売上も下がる

3、原価本部からのみ、仕入れるのか?材料費に含まれないものはないか、
 マージンは含まれるのか、運送コストや、ロス率は含まれているのか、

4、ロス率大きく分けると2つ存在する。
 1つは仕入れ段階で必ず発生する、固定的なもの
 2つ目は、調理段階、運営を通して発生する変動的なもの
  そもそも、いくつも店舗を構える直営の場合は、他店に回すこともできるので、
  ロス率を低く提示していることが多い。

5、人件費…アルバイトや、パート自給はいくらで計算されているのか、
 交通費や深夜手当は含まれているか、
 全て洗い出す必要はない。大抵直営の場合は、社員の残業代をつけていないことも多く、
 エリアマネージャーが頻繁にサポートしているものだ。
 このような事から、人件費は多少多く見積もるべきである。
 運営段階になれば、時間帯別、曜日別でシビアに見ていけばよいだろう。

6、適正人員…何坪の店を出すかで人員数は変わる。人員数によって経費は大きく変わる

7、水道光熱費/消耗品費…見逃されやすい数字なので注意しよう

8、ロイヤリティー…私の経験から、業績に自信のある本部、サポート体制のある本部は、
 この割合は高い傾向で、特にサポートが低くなると、固定額で提示してある傾向が強い。
 つまり、回収力があるのであれば、売上げに応じてマージンをかけるのが普通だろう。
 さらに、売上に応じて変動する場合は、何を元に算定されるのか、明確に知る必要がある。
 「売上総利益の利率なのか、売上高における利率なのか、ロスや様々なインパクト等を含むのか」
 で数字は極端に変化する。
 シビアに計算するなら、こちらの公式で導くと信憑性は高まるだろう。
 ((売上高―期首在庫―仕入)+(期末在庫+廃棄ロス原価+棚卸ロス原価))×ロイヤリティー

9、広告宣伝費:いくらブランド力があっても、お客様とのコミュニケーションに必要な
 広告宣伝は外せない。新規のお客様を呼び込むより、「ついた固定客をいかに育ててゆくのか」
 が今からの飲食店で必要不可欠である。
 広告宣伝は本部任せ、という考え方では今後生き残ることは難しいだろう

飲食帳票屋は、店舗の「収益性、安全性、将来性」を見抜く帳票だけでなく、
「お客様を育ててゆく仕組みや法則を含む帳票」もたくさん扱っているので、
ご活用してみてはいかがだろう。きっと目から鱗が落ちることになるだろう。
➡ 特にお勧めはこちらの飲食売上マネジメント帳票

10、賃貸料「どんな場所に出店するのか?どのくらいの規模のお店を出店するのか?」
 立地や規模で大きく変動する。特に重要項目で、素人が簡単に物件を探すことは難しい話である。
 できれば、物件獲得に自信のある本部を選ぶことをお勧めするし、
 少々手数料取られても本部の力を大いに利用すべきである。

11、最後に利益について分析していこう。
 これまでの数字の正確性が高まれば、想定外の事態は起きにくくなる。
 その上で、冒頭でお伝えした「成長性」について判断していただきたい、
 本部から送られてくる最終行の利益とは、何を意味するのだろか?
 「償却前利益なのか?償却後の利益なのか?借入金の返済後のキャッシュフローなのか」
 この数字が何を意味するのか、見誤るのは避けなければならない。

 ここまでシミュレーションできて初めて、その企業の「成長性」が見えてくるものである。
 「初期投資は?運転資金は?投資回収期間は?」
 本部に訪れた際は、確認してほしい「平均コストイーブン達成期間は?」と。
 そして、あなたが導き出した数字と比較してみるとよいだろう。
 オープンから赤字脱却までの期間が、「成長性」の手がかりとなる数字であることは言うまでもない。

 

★フランチャイズに加盟する方も、これから独自で起業する方も、今お勤めの方も、
 会社の数字の集め方として視野を広げていただくことができたはずである。

★また、数店舗構える本部と、加盟しても1店舗で運営する個店では、
 数字も考え方も大きくかけ離れることも、感じていただけたのではないだろうか?

★ちなみに、あまりにもでたらめな試算表を送ってくるフランチャイズ本部とは、
 早々に見切りをつけるべきである。

★勿論、この分析は事業計画書、融資付けに大いに活躍するはずなので、
 大いに時間を割いて科学していただきたい。

ここまで知り尽くすことができたら、是非事業説明会に参加していただきたい。
次は、いよいよフランチャイズ本部へ乗り込む!