飲食店開業の手引きまとめ

 

どれだけ美味しい料理を作れるシェフでも、
どれだけマネジメントができる経営者でも、
一人の力でお店を開く事ができたとしても、
長い間運営することは、難しいとしか言いようがありません。

初めから、聞きたくもないフレーズで恐縮しますが、
飲食店の年間閉店数を考えるとこれが現実なのです。

それは、準備の段階で決まるといっても過言ではないでしょう。
これから順を追ってご説明します。

 

少し釘を刺してご確認します。 

夢、理想、アイディアを明文化し、事業計画に落とし込みはできましたか?
どんなターゲットに、どんな料理をどのように提供するか、決まっていますか?
問題が起きた際の、リスク回避は考察できていますか?

事業計画や、戦略的な内容について、再度確認したい方はこちらの
「起業する前の、フランチャイズ加盟前の分析メゾット」も併せてお読みください

 

さて、少し緊張を与えるよう前置きになりましたが、気軽な気持ちでお読みください。
準備さえ万端にできていれば起業することはとても楽しい出来事になるはずです。

 

1章では、飲食店を開業する際の、厨房機器や家賃などの初期投資と、
 開業時の注意点、資金節約ができる居抜き物件について紹介します。

2章では、届け出のあれこれ、スタッフ教育を含めた、OPENまでのシミュレーションと
 その注意点、更に広告の効果的な方法までご紹介します

 

1章 開業資金の目安と居抜き物件

個人で開業する場合、開店資金は700万円~1200万円程度が目安といわれています。
これはお店の業態や規模、出店する場所などによって大きく変わってきますが、
基本的には、飲食店開業時の費用としては、

①物件取得に関する費用と、
②内装や外装工事、備品の購入などの店舗投資

の2つが、開業資金のウエイトを占めています。

物件取得に関する費用には、まず、敷金と呼ばれる保証金が挙げられます。
通常の住居用の物件と異なり、飲食店出店の場合、賃料の10カ月分くらいが相場
になっています。
例えば、一月当たり20万円の物件を借りたい場合は、200万円の保証金が必要になります。
内装や外装工事費、厨房機器や備品の準備に加え、開店後の運転資金も必要になります。

具体的にかかる費用については、開店予定の店舗条件などによって異なってきますが、
一つの目安としてはお店の業態や業種、店舗の敷金や礼金、手数料などの店舗投資費で、
1坪50万から80万くらいが必要だと言われています。

 

開業前に資金繰りが悪くなるランニングコストという代物

資金不足にならないように、資金計画を立てておく事が不可欠です。
資金不足になってしまう大きな原因は、
準備段階で必要な金額を細かく積み上げていない、という点が指摘されています。

営業の流れを何度もシミュレーションしながら、必要な費用項目を細かく書き出していきます
手抜きは厳禁です。厨房機器や備品等は、購入予定の店舗を視察したり、
カタログを取り寄せたりする事が大切です。

念入りに計画しても、様々なイレギュラーは発生するものです。
高ぶる気持ちを落ち着かせるためにも、資金は手元に持っておきましょう。
特に開業前の期間が長ければ長いほど、ランニングコストが発生します。

家賃や水道光熱費などは、売上があってもなくても発生します。

1日でも早くオープンして、資金繰りを楽にしたいという気持ちはわかりますが、
ここで焦ってしまって、お客様に不快な思いをさせるわけにはいきません。
ゆっくり準備ができるように、開業資金とは別に、
店舗完成から2ヶ月以上の運転資金は、手元に持っておいた方がよいでしょう。


 

居抜き物件を利用すると投資費用が抑えられる

30席程度のお店でも、一千万円以上の開店資金が必要になる事が、想像できるかと思います
費用をもっと抑えたい、という方には居抜物件という選択肢も残っています。

居抜き物件は、前の店舗の借り主から、内装や設備、
厨房機器等をそのまま受け継ぐ事ができるので、注目されています。

居抜き物件を契約する場合は、前の借主にその譲渡代金を支払うことになり、
数十万~数百万まで様々です。支払う金額は、内装や什器の状態や、
設備の経過年数などによって異なりますが、
一から店舗を作るより格段に初期投資を抑える事ができます

 

物件契約する時は慎重に慎重に

お店の場所を決めることはとても重要です。早く決めたいと思ってしまうものですが、
焦らずじっくり検討して決める事が大切です。
それは、人気の居抜き物件でも同じです。

焦らないためには、どんな立地で、どのくらいの規模で、どのような間取りが必要なのか
それらの上限下限を、しっかり練り固めておく事が重要です。

物件を契約すると、すぐに手付金や保証金、前家賃を支払うことになり、
後戻りできませんので十分ご注意を。

物件が問題なく決まれば、店舗レイアウトなどのために、
内装や外装工事を請け負ってくれる業者に、相談しながら依頼を出していきます。
この場合も一つの業者だけでなく、2~3業者に相見積もりを取ると良いでしょう。


開業までの資金繰りから、開業前にやるべきことリストは不可欠です。

そんな時にはこちらの、開業前チェック帳票をご利用ください。

次回は、開業時に必要な届け出や、効果的な広告についてご案内します。

 

飲食帳票屋サポートセンター